2020.02.15(SAT)

先進医療から外れます!

みなさん、こんにちは。
株式会社FPOです。

昨年末、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障の手術)」を
2020年4月から先進医療から選定医療に変更する事が合意されました。
現在は手術費用とレンズ代は全額自己負担で、検査費や薬剤費、入院費は健康保険適用(原則3割負担)となっていますが、
生命保険会社の医療保険などに「先進医療特約」を付加している方は、
手術費用とレンズ代(全額自己負担部分)は先進医療特約の支払対象となりますので、実質無料で手術をする事ができました。
(保険会社によって、全額給付ではなく一部給付など条件は異なります)

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療としての実績は以下の通りです。

【先進医療としての実績:2018年7月~2019年6月】
・実施件数33,868件(両眼実施例を含む)
・実施医療機関:883機関
・先進医療に関わる費用(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術)の合計:約230億円(片目約44万円)
※令和元年12月13日中央社会保険医療協議会総会 実績報告参照

「先進医療から選定医療に変わることで、費用がどうなるんだろう?」ということが一番知りたいことですよね。

選定療養に変更された後は、レンズ代のみが自己負担となります。
そのため、手術費用や諸費用は全て健康保険適用となりますが、
4月からは先進医療特約での保障ができなくなるため、負担は大きく増えるとのことです。

2020年4月1日以降に多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受けられる場合は、
選定医療となりますので「保険診療の自己負担分+差額代」が自己負担額となります。
この「差額代」というのは、入院したときの差額ベッド代(個室代)と同じようなイメージです。
(差額代に関しては、各医療機関で設定される費用となります。)
現在、医療保険に「先進医療特約」をつけていて、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術をご検討の方は、
費用面を考えると2020年3月末までに先進医療認定施設で手術を受けることを選択肢に入れられたほうがいいかもしれません。

駆け込みも想定されますが、多焦点眼内レンズは万能ではないため、
費用面だけではなく、メリット・デメリットなど含めて、専門家に相談し充分理解した上でよくご検討いただくことが大事ですね。