2020.06.15(MON)

バリアフリー新法をご存じですか?

みなさん、こんにちは!

株式会社FPOです。

 

みなさん、「バリアフリー新法」を知っていますか?

これは高齢者や障がい者が肉体的・精神的に負担なく移動できるように、街や建物をバリアフリー化するものです。病院やデパートなど不特定かつ多数の人が利用する建物を対象とする「ハートビル法」と鉄道やバスなどの公共交通機関を対象とする「交通バリアフリー法」を統合する形で2006年12月に施行されました。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、「東京オリンピック」が来年の開催が変更になりましたが、
その東京オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとしての共生社会の実現に向け、ハード対策に加え、移動等円滑化に関する「心のバリアフリー」の観点からの施策の充実などソフト対策を強化する「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律」です。

バリアフリーという言葉の意味とは?
バリアフリーという言葉は、直訳すれば「障壁の除去」という意味ですが、辞書では「高齢者や障害者が社会生活を送るうえで障壁となるものを取り除くこと」とされています。
まず「バリアフリー」と聞いて、車椅子用のスロープや、手すりなどの設備を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
以前は、このような物理的な障害を緩和することを指していましたが、現在では社会制度や人々の意識を含む、あらゆる障壁を取り除くことを指すようになりました。
この「あらゆる障害(バリア)」について、一般的に「物理的なバリア」「制度的なバリア」「文化・情報面でのバリア」「意識上のバリア」の4つのバリアがあるとされています。
そして、バリアフリーと合わせて使われるようになった言葉として「ユニバーサルデザイン(Universal Design:どのような人でも使いやすいデザイン)」や、
これらと意味が近い言葉として「アクセシビリティ(Accessibility:どのような人でもどのような環境においても情報やサービスにアクセスしやすいこと)」があります。

バリアフリーの定義、考え方とは?
バリアフリーという言葉は、時代の流れとともに人々の認識が変化していることから、明確な「定義」よりも、「考え方」という視点で捉えたほうが良いようです。
「人の能力や個性はひとりひとり違い、性質が全て同じという人は誰ひとりおらず、また、ひとりの人のなかでも環境や状況によってその性質は刻々と変化していくものである。
そのため、障害の有無や年齢にかかわらず、ひとりひとりが自立し、お互いを尊重して社会生活を送ることができる環境を整備していくことが重要である。
特に障害者・高齢者・妊婦や子供連れの人々が社会生活を送る上でバリアとなるものを取り除くとともに、新しいバリアを作らない施策(ユニバーサルデザイン)が必要である。」
(閣府が提唱しているバリアフリー推進要項より)


バリアフリー法の基準は?
建築物に関するバリアフリー基準として、床面積2000㎡の建物には、最低限適合させる必要がある「建築物移動等円滑化基準」と、
できるだけ適合させる努力をするべき「建築物移動等円滑化誘導基準」のふたつが設けられています。
出入口、廊下、エレベーター、トイレなど建物内の設備に関して、「どのくらいの幅か」「数はいくつか」など細かく決まっており、チェックシートがあります。
例えば、“出入口”に関する建築物移動等円滑化基準は、玄関出入口の幅を80cm以上確保することとなっています。
これが建築物移動等円滑化誘導基準になると120cm以上と定められており、さらに利用者にとって優しい設定となります。
このようにより多くの方が利用しやすい社会への取り組みは進んでいます。


しかし、まだまだ問題は山積みです。
ハンデのある方への認識が薄ことや理解が少ない。 またそれらを知る機会が少ないなどなど・・・・。

誰もが楽しく、利用しやすい社会を作るためにも私たち一人ひとりの知識と理解が必要です。
一人ひとりの理解を深めていきたいですね。そして、よりよい社会になっていくといいと思います。

バリアフリー法の詳細につきましてはこちら(※国土交通省のホームページ)